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I am an
ALIEN
アイアムアンエイリアン
2012年初演。患者A,Bのどちらに心臓を移植し、その命を救うのか。無作為に集められた市民が議論するユニークポイントの代表作。待望の藤枝初演。
2021年11月19日、20日、21日 夜7時
白子ノ劇場(藤枝市本町2-7-5)
完売御礼
おかげ様で、満席のご予約をいただきました。ありがとうございます。
なお、当日券の販売はありません
感染症対策の観点からマスクをつけての上演となります
作・演出 山田裕幸
北見直子、古市裕貴、ナギケイスケ、古澤光徳、ヤストミフルタ、吉田雅人、西山仁実、山田愛、河村若菜
2011年3月、東日本大震災があった。社会のいろいろなものが変化したが、私はピタッと戯曲が書けなくなり、本が読めなくなった。たぶん現実の力が強すぎて、虚構の世界に対して拒否反応が起こったのだと思う。「アイアムアンエイリアン」は震災から1年後に下北沢で上演した作品だ。戯曲は書けなかったが、劇場は予約済だったので、何かやらなくてはと思い、別役実さんの作品よろしく、男1,女1,と書いた。まだ登場人物に具体的な名前を付与することができなかったのだ。稽古初日、できていた台本の一部をもって稽古場に行き、俳優に声に出して台本を読んでもらったことを、今でもはっきり覚えている。そしてそのとき、僕の隣にいた演出助手に「これ、いけるね」とつぶやいたことも今でもはっきり覚えている。僕はたぶんこの作品で、劇作家として異なるステージに立ったと、そのとき思った。あれから間もなく10年になるが、今はコロナ禍である。もう年齢的に異なるステージに立つことはないと思うが、この演目を上演する意義はひしひしと感じている。通常より客席数を絞っての上演なので、多くの人に見てもらえないのは残念だが「白子ノ劇場」でこの演目を上演している私を、できることなら初演時の私に見てもらいたいと思う。私はまだ何もなしえていないが、少なくとも今もまだ、これを上演しているぞ、と。
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